戦火の小岩を想う

75回目の終戦記念日を前に、戦争時代における小岩の史実をまとめた貴重な本を頂きました。
書籍名は「小岩戦争史」。
著者である橋本康利氏は、昭和通り商店街会長、駅南自治会監査などを務めた地域の重鎮。当時、中学生だった橋本氏が約20年の歳月を費やし、ご自身の確かな記憶と豊富な資料を精査して、戦時下における小岩の実情をまとめ上げられました。著書のなかで「小岩の町がBー29爆撃機の爆弾投下などによる被害が少なかったのは、軍需工場がなかったこと、加えて小岩駅南2㌔の地点に築かれていた、規模の大きな高射砲陣地の存在が寄与していたから。」と定義し、自説の裏付けとなる資料や記録が明記されています。
戦争を知らない世代の私たちが、今日の平和と地域の発展が先人の方々の犠牲と努力の上にあるのだということを、つくづく感じる一冊です。
shinichi?

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